書く前に、3分だけ
パスワードは、
書き残さなくて大丈夫です。
「全部のパスワードを書き残さなければ」と思うと、終活は終わりません。実は、残された引き継ぐ人に必要なのはパスワードではありません。理由を知ってから書き始めると、迷いがなくなります。
引き継ぐ人は、パスワードがなくても手続きできます
- 銀行・証券・クレジットカード
- パスワードが分からなくても、家族などの相続人は戸籍などの書類を出す正式な相続手続きで、お金を引き継げます。必要なのは「どこに口座があるか」が分かる一覧だけです。
- 毎月の契約(サブスクなど)
- 何を契約しているかが分かれば、引き継ぐ人は各サービスの窓口で解約できます。本人としてログインする必要はありません。
- 写真・連絡先・思い出
- その多くはスマートフォンの中にあります。守るべきなのはパスワードの一覧ではなく、スマートフォン本体です。
むしろ、書くと危なくなります
この引継書は、あなたが読めなくなったあとに、誰かが見つけて読む紙です。最初に見つけるのが引き継ぐ人とは限りません。パスワードそのものが書いてあると、見つけた人が誰でもすぐに使えてしまいます。
「どこに保管してあるか」と「そこの開け方」だけなら、引き継ぐ人以外の人が読んでも役に立ちません。だからこのアプリには、パスワードを書く欄がありません。
引き継ぐ人に伝えてほしい、2つの約束
引き継ぐ人がやりがちな失敗は、この2つでほとんど防げます。
- スマートフォンを初期化・処分しないで 写真も連絡先も、手続きに必要な本人確認の手段も、すべて中にあります。
- 携帯電話の回線を、すぐに解約しないで これがいちばん大切です。多くのサービスは、手続きの確認コード(SMS)を本人の電話番号に送ります。回線を解約するとコードが届かなくなり、解約や引き継ぎが一気に難しくなります。月々の料金を惜しんで先に回線を切るのが、いちばん多い失敗です。整理が終わるまで、回線は残してもらってください。
この2つは、このアプリで作る「引き継ぐ人に渡すPDF」の最初のページにも自動で載ります。
多くの人が、特別に考えておきたい秘密
多くの人にとって、特別に考えておきたいのはスマートフォンの画面ロック解除コードです。これは正式な手続きでは代わりになりません。ただし、これもこのアプリには入力しません。
「3. 書き出す」にある手書き用の非常用カードを印刷し、ペンで書いて、封をした封筒で保管してください。封筒の置き場所は紙に書かず、信頼できる引き継ぐ人に口頭で伝えます。
暗号資産の自己管理ウォレット、暗号化ディスク、事業用システムなどを使っている場合は、別の引き継ぎ方法が必要になることがあります。
まずは、メール・スマートフォン・お金がかかっているものの3つで十分です。